IdentityBODEGA NUMANTHIA
「ヌマンシア」という名はローマ時代にさかのぼります。紀元前134年、古代都市ヌマンシアの人々はローマの侵略に抵抗し、降伏よりも死を選びました。この高潔の遺産がヌマンシアのテロワールに反映されています。そのブドウ樹は丈夫で耐性があり、厳しい冬と乾いた夏というこの地域の極端な気候にも耐えてきた他、19世紀ヨーロッパのブドウ畑をほぼ壊滅させた寄生虫の攻撃にも負けませんでした。この忍耐の時代を経て、いくつもの小区画のブドウ畑が生き残り、地元の農家によって丁寧に管理されてきました。彼らはこの土地の類まれな価値を認識し、何年にもわたって区画を守ったのです。スペインの北西部、粘土質の大地と斜面に位置するブドウ畑では毎年、重厚でパワフルなワインが造られます。使用されるのはスペイン産のブドウ品種、「ティンタ デ トロ」のみ。完熟を待つと、特に濃密でアロマ豊かなブドウが得られます。これらがスペインの原産地呼称トロの最高傑作です。
「ヌマンシアのブドウ畑は、トロの極端な気候と寄生虫の攻撃に何年も耐えてきました。こうしたブドウ畑は、樹齢100年を超えるブドウ樹というボデガ ヌマンシア独自の遺産の象徴です。私たちはこうした古いブドウ樹とその恵みを守り続けたいと思っています。幾層も織り成すパワフルな広がりとテロワールのエレガンスを結びつけたブドウの表現が、私たちのワインにはあるのです。」
ルーカス・ローウィ
エステートディレクター
83
エステートが所有する土地(ヘクタール)
1880
ヌマンシアに初めて
ブドウが植えられた年100%
ヌマンシアのワインはティンタ デ トロという品種のみで作られます
Bodega Numanthiaキャンペーン、製品、アイデンティティの象徴的ビジュアル
Bodega Numanthiaキャンペーン、製品、アイデンティティの象徴的ビジュアル
ICON
テルマンシアは原産地呼称トロでも最高のブドウ畑、テソ デ ロス カリーレスの究極の成果です。樹齢140年以上のティンタ デ トロが育つこのブドウ畑は、4.78ヘクタールの面積を持ち、標高800メートルに位置します。こうした類まれなブドウからワインを生み出すには、手作業による除梗から足を使った破砕まで、巧みな手業と細かいノウハウが求められます。ぎゅっと濃縮されたブドウからは素晴らしく複雑なアロマが立ち上り、驚異的な重厚さとエレガンスが姿を現します。
サヴォアフェール
ボデガ ヌマンシアのエステートは83ヘクタールに及びます。日当たりのよい土地に広がるブドウ畑では、区画同士が遠く離れ、きれいに整列してはいません。乾燥した気候で生き残るため、ブドウは地中深くまで根を張れるよう多くのスペースを必要とするからです。しかし、ヌマンシアのブドウ樹がユニークなのは樹の配置だけではなく、樹齢の点にも当てはまります。樹齢70年以上の木が40%を占め、4.8ヘクタールあるテソ デ ロス カリーレスの区画には、樹齢140年以上にもなるブドウ樹が今も何本か残っています。醸造学の芸術においては、こうした素晴らしいブドウから本当に最高のもの、特にティンタ デ トロ種に特有の濃厚なフルーツのアロマを抽出することが求められます。同時に、この原産地に備わるエレガンスとストラクチャーを形作ることも必要です。ワイン醸造へのこうしたアプローチは、エステートで造られる3種類のワイン(テルメス、ヌマンシア、テルマンシア)に共通していますが、それぞれに独自のスタイルと側面があります。時には刺激的でフルーティー、時には重厚で力強いワインでありながら、エレガントで洗練されている点は常に変わりません。
ヌマンシアのブドウ樹 © Bodega Numanthia
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ARCHITECTURE
この古いエステートの境界には秘宝が隠されています。カトリック両王に仕えた建築家、ロドリゴ・ギル・デ・オンターニョンが建てた16世紀の教会です。建物はバルデフィンハスの村の頂にあり、1970年代以降は廃墟となっていました。しかしこの建築の宝を修復するために、メゾンの資金提供により改修プロジェクトが発足。建物が完全に崩れ落ちてしまわないよう、壁、構造、屋根の修理が行われました。7カ月後には、教会の外観はほぼ元通りになりました。内部には、13世紀の聖具室の床、石を彫って作った壮大なドームなど、素晴らしい宝物が残っていました。この大発見を地元の人々に披露すると、村に活気が生まれました。そしてエステートには計り知れない価値のある歴史的な宝がもたらされたのです。
バルデフィンハスの教会 © Bodega Numanthia
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